​鍼の旋回運動

  (つづき)

 ボンハン学説の否定的要因につながる、臨床的追試とは、私

自身が過去に観察したことのある、鍼がゆっくりと円運動をす

る現象であったのです。珍しい現象であるとは記憶していたも

のの、それがボンハン学説では発見者の名前をとりキムセウク

現象と呼ばれ、ボンハン学説において経穴の実体とされている

表層ボンハン小体の確定に重要な現象とされていたのです。

 当時藤原知先生は、ボンハン学説に沸き返る渦中にいて、そ

の解剖組織学的追試を行っただけではなく、「ボンハン学説入

門」は、毎月の連載、正にリアルタイムな報告をされており、

その文章はいわゆる学者の書く堅苦しくつまらないものとは違

い、分析と総合、洞察と表現に満ちた論説でありました。

 当時鍼灸界は、内部ではその科学化をめぐり現代派と古典

との間に経絡についての論争が過熱しておりました。外部にお

いては、まだまだ医療の格下とみなされていたのです。

 そこにボンハン学説の登場があり、朝鮮科学映画「経絡の世

界」の放映で斯界は沸き返ったのです。

鍼の旋回運動

 ボンハン学説の登場は、藤原先生を中心に追試が行われ、

先生の論説は斯業の医学的根拠を明らかにし、現代派と古

典派の両者を取り持つ承認をも得れるかのようみえました。

 ところがそのように斯界に話動と感動を読んだボンハン

学説ですが、その後、突然自国で否定されるという事態に

んだのです。これに関係し日本研究者は、上り詰め

た果てから突き落とれるような衝撃があったでありまし

ょう。だれにも当たり所のないやるせなさを味わった覚え

があるはずです。そんな時、到来するのは自分に対するみ

じめな思いです。

 私は今更ことを蒸し返すというよりも、そんな経緯に身

をつまされ、個人的研究で終わっても良し、再観察を遂げ、

否定的という世評に一石投じたいと考えるようになりまし

た。ボンハン学説で臨床的追試とされるものに「鍼の小円

運動」と色素による経穴確定法がありました。私はこの2

点の追試を行なおうと観察を始めました。

 

 追試的実験を続けている最中、同じ現象の観察について、やは

医道の日本誌に類似したいくつかの記事が掲載されました。

論から申せば人体の皮膚上で生じた鍼の円運動を自然界に

る地の自転に係る現象だとする説明がされたのです。

 過去に観察した大きな旋回再現には至らず、半ば追試をあき

めていは、このまま終わらしてはならないと考ました。

 安静時においても生体には微細であれ欠かことのできない自

動運動がります。例えば呼吸、拍動、振戦等の生命現象です。

の観察例を基に運動なら再現はできると、あらため追試

に挑みました。前記の観察から安静時の形体の変化が呼より

鍼の軸に円運動として表されるのは、膝を軸とすきが

やすいであろうと委中という経穴を選び追試に及んだのです。

 ここでは詳細説明や全てを御見せできませんので、論の問題

部分である小円運動を、1分半ほど再生可能した動画をご覧下

さい。なお技術から鑑賞できないようでしたらお許し下さい。

 カメラが動いているのではなく、よく背景をご覧下さい。鍼の

動力源は、呼吸による形体の変化プラスアルファ―です。医学的

には、リンパ流との関連が示唆されます。これを経絡現象とする

説明はさらに長くなりますので、つづきは、いずれまた。

 

 

 

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